平成23年度 群馬県中学校長会 活動方針
                             
 
 今日、我が国では、国際社会の安定と発展に貢献しつつ、真に豊かで活力ある民主国家を目指して諸改革がすすめられている。
教育界においては、教育基本法及び教育関連法規の改正、教育振興基本計画策定など一連の教育改革が行われ、新たな制度構築や新学習指導要領の全面実施など、中学校教育はこれまでにない重要な局面を迎えている。
 我々校長は、学校教育の課題を踏まえ、人間尊重の精神に徹し、「生きる力」をはぐくむ教育を推進するとともに、新しい時代に求められる学校づくりに向けてリーダーシップを発揮しなければならない。
 県中学校長会は、会則に則り、次の活動方針及び活動の重点等に基づき、総力を結集して本会の運営にあたる。

1 活動方針
(1) 本会の組織と機能を充実し、会則に定める目的の達成に努める。
(2) 関係諸機関等との連携を深め、国や県の動向を踏まえて適切な対応に努める。
(3) 校長の指導力の向上を図り、県民の信託に応える中学校教育の創造に努める。


 
2 活動の重点

(1) 本会の組織と機能を充実し、活動の活性化を図る。
@ 各専門部や特別委員会及び各郡市中学校長会が一体となった活動を推進する。
A 教育改革をはじめとする諸改革に関する適切かつ迅速な対応と情報の発信に努める。
B 各専門部や特別委員会の活動の充実及び組織・事業の継続的な見直しと改善に努める。
C 全日中教育ビジョン「学校からの教育改革」を踏まえた学校経営の充実に努める。

(2) 基礎・基本の確実な習得と豊かな心や健やかな体を育成する教育課程の編成・実施に努める
@ 新学習指導要領の趣旨と平成24年度からの完全実施を踏まえ、「生きる力」をはぐくむ、望ましい教育課程の編成・実施・評価に努める。
A 県の「学校教育の指針」を踏まえて、基礎・基本の確実な習得のために、「一人年間1研究授業」の取組を推進し、基礎的・基本的な知識・技能の習得、課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の育成、自ら学ぶ意欲の向上、基本的な生活習慣や学習習慣の確立に努める。
B 命の尊さを知り、豊かな心をはぐくむ道徳教育の充実に努める。
  C 健康の増進のために保健教育及び食育の推進を図り、健康・安全・衛生管理の徹底に努める。
D 生徒一人一人の自己実現を図る積極的・組織的な生徒指導を推進し、生徒指導上の諸課題の解決に努める。
E 進路指導上の諸課題を積極的に検討するとともに、望ましい勤労観・職業観を育てるキャリア教育の充実に努める。
F 特別支援教育に関する校内体制の整備・推進・充実に努める。
G 人権教育、情報教育、環境教育、へき地教育及び国際理解教育等の充実に努める。

(3) 家庭や地域社会に信頼される学校づくりを進める。
@ 県小・中学校倫理委員会が作成した「子どもたちが安心して活動できる学校であるために」を活用して、教職員としての使命感や倫理観の高揚を図る。
A 学校運営組織の見直しと改善に努め、学校・家庭・地域社会が一体となった教育活動を推進する。
B多面的な学校評価の実施と学校評議員制度や人事評価制度等の活用に努める。

(4) 教育機関・団体と連携を密にして、中学校教育の充実に努める。
@ 県教育委員会及び市町村教育委員会との確固たる連携のもと、教育課題の解決を図り中学校教育の充実に努める。
A 県小学校中学校教育研究会など各教育研究機関・団体との連携のもと、研修のあり方について協議し、その改善・充実に努める。
B 「中学校における適切な部活動の在り方について(提言)」を踏まえ、適切な部活動の運営に努める。
C 県小学校長会・県特別支援学校長会・県高等学校長協会・県私立中学高等学校協会・県教育振興会・県退職校長会・県青少年赤十字指導者協議会・県小中学校PTA連合会・日本教育会群馬県支部・県内大学等、関係する各種団体及び全日本中学校長会との連携を密にし、中学校教育の充実に努める。
D県民全体で共に教育を考え、語り、豊かな未来を切り拓く子どもを育てていく視点から、「ぐんま教育の日」の活動の推進・充実に向け、関係する各種団体との連携を深める。

(5) 多様な教育活動を推進するための教育諸条件の整備・充実を期する。
@ 基礎・基本の確実な習得ときめ細かな指導のための教育課題に即した専門職員等の一層の配置拡充及び施設・設備の拡充を求める。
A 教育課程の円滑な実施の見地から、免許外教科担任の解消を目指し、非常勤講師制度の充実など適切な教員の配置を求める。
B 教科書無償給与制度等の堅持を求める。

(6) 教員の職責に見合った待遇改善の実現を期する。
@ 教職員が職務に専念し、より一層充実した教育活動が展開できるよう「義務教育費国庫負担制度」及び「人材確保法」の堅持を求める。
A 中学校教員の勤務の現状を考慮し、教員のゆとり確保のための業務状況の改善を求める。

(7) 広報活動を充実し、会員相互の意思疎通を図り、本会の一層の活性化に努める。
@ 本会の諸活動について、理事会等を通じて、会員への徹底を図るとともに、広報活動の一層の充実に努める。
A 国・県の教育行政の動向及び全日本中学校長会等の活動状況に関する情報の早期提供に努める。


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